加圧トレーニングって危険なの?
アスリートを中心にして「加圧トレーニング」というものがひそかなブームになっています。
加圧トレーニングのやり方は簡単で、腕や足にベルトを巻きつけることで、血流を制限すればいいのです。しかし、やり方が簡単だからといって、自力で行うのは危険だといわれています。
加圧トレーニングというのは、血流を人為的に制限することで、脳が、現在行っているトレーニングを過大に評価してしまうのです。そのために、加圧をしていない状態よりも、そのトレーニングをきつく感じてしまうのです。
そのために、成長ホルモンなどを過剰に分泌します。成長ホルモンは筋肉を大きくするためには必要不可欠なものですから、少ない負荷でも、過剰な成長ホルモンの分泌によって筋肉を大きくすることができるのです。つまり加圧トレーニングというのは、少ない練習量で効率的に筋肉を増強できるというシステムなのです。
このように加圧トレーニングのポイントになってくるのが、血流をどの程度制限すればいいかということです。実は、この血流の制限の仕方、つまりどの程度ベルトで圧迫するかを素人考えで行うことに危険性があるのです。
きつめにベルトで圧迫してしまうと、極端に血流の流れがストップしてしまいます。するとうっ血などを引き起こしてしまい、非常に危険な状態になるのです。
逆にベルトを緩めに巻いてしまうと、今度は加圧トレーニングの効果が出なくなってしまいます。つまり、血流の制限があまり起きず、通常の筋トレと同じように脳が感じてしまうのです。
現在では、ブームに乗じて、いろいろな専用の道具が販売されています。独学で行うのではなくて、このような専用の器具を使って正しい方法で加圧トレーニングを行うようにしましょう。